クルーズ船 3日間で970人下船 船内に残る約100人が国の施設へ

クルーズ船 3日間で970人下船 船内に残る約100人が国の施設へ
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船から、21日までの3日間で970人が下船しました。船内に残った人のうち感染した人と同じ部屋にいたおよそ100人の乗客が22日、国が用意した宿泊施設に移る予定です。
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに乗客・乗員合わせて634人が感染し、32人が重症となっています。

厚生労働省は乗客のうちウイルス検査の結果が陰性で症状が見られない人について、19日から21日までの3日間で合わせて970人が船を下りました。

厚生労働省は、下船した人たちについて、自宅などで通常の生活を送ってもらうとしたうえで、2週間は健康状態を毎日チェックして不要不急の外出を控え、せきや発熱などの症状が出た場合、マスクを着用して学校や会社を休むことなどを求めています。

一方、厚生労働省によりますとクルーズ船には、感染が確認された人と同じ客室にいた人や、帰国のためのチャーター機を待つ人など合わせておよそ300人の乗客と、乗員がおよそ1000人いるということです。

このうち、感染が確認された人と同じ客室にいてウイルス検査が陰性だったおよそ100人について、厚生労働省は22日、国が用意した宿泊施設に移ってもらい、感染した人が客室を離れた日から14日間、健康観察期間として待機を求めることにしています。

また、乗員についてもウイルス検査を行ったうえでクルーズ船の運航会社と協議し、希望者を下船させるなどの対応を検討するということです。