新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、大会ボランティアを対象にした研修の一部をことし５月以降に延期することになりました。

組織委員会は競技会場や選手村などで活動する「フィールドキャスト」と呼ばれる大会ボランティア、８万人を対象に、去年10月から基本的な活動ルールを学ぶ共通研修を行ってきました。

ところが、新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、対策の一環として22日以降行われる残りおよそ2700人を対象にした14回分の研修を、ことし５月以降に延期することを決めました。

また来月、それぞれのボランティアに活動する役割や場所を通知するものの、再来月から予定しているより具体的な研修については、延期するかどうか対応を検討するということです。

オリンピックの開幕まで残りおよそ５か月となる中、ボランティアの準備に遅れが出ることについて、組織委員会は「大会に影響が出ないように進めていく」とコメントしています。