韓国での新型ウイルス感染者 52人増加 特別管理地域を指定

韓国での新型ウイルス感染者 52人増加 特別管理地域を指定
韓国では新型コロナウイルスに感染した人が50人以上増えて156人となり、韓国政府は感染者が多く出ている南部のテグ(大邱)と、その周辺を「特別管理地域」に指定し、対応を強化することにしています。
韓国政府は21日午前、新型コロナウイルスに感染した人が52人増えて、156人になったと発表しました。

新たに感染が確認された人のうち38人が南部のテグに集中していて、このほとんどがすでに感染が確認された女性が通っていた教会の関係者だということです。

チョン・セギュン(丁世均)首相は21日朝、対策会議を開き「これまでは国内への流入を遮断することに力を入れてきたが、これからは地域社会での拡散防止により重点を置く」と述べました。

そのうえで、100人を超える感染者が出ているテグとその周辺を「特別管理地域」に指定し、軍の医療スタッフを派遣したり、必要な人材や装備を積極的に投入したりするなどして、対応を強化すると強調しました。

また、首都ソウルでもこれまでに18人の感染が確認されていて、市は中心部での集会を禁止するなど新たな方針を示しました。

さらに、ことし4月の総選挙への立候補を表明しているイ・ナギョン(李洛淵)前首相が、感染者が訪れていたソウル市内の施設を訪問していたことから、念のため、21日検査を受けることにするなど、各地に影響が広がっています。