クルーズ船 きょう最大で乗客450人程度下船へ

クルーズ船 きょう最大で乗客450人程度下船へ
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新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船で、21日は最大で450人程度の乗客が船を下りる見通しです。厚生労働省は21日までに乗客の下船を終えたいとしています。
横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに乗客・乗員合わせて634人の感染が明らかになりました。

厚生労働省は船内に残っている乗客全員にウイルス検査を実施し、結果が陰性で症状が見られない人は14日間の健康観察期間が終了した19日から順次、下船してもらっています。

厚生労働省によりますと19日は443人、20日は274人の合わせて717人の乗客が船を下りました。

21日は最大で450人程度となる見通しで、厚生労働省は21日までに乗客の下船を終えたいとしています。

感染が確認された人と同じ部屋にいた場合は、検査結果が陰性でも感染した人が部屋を離れてから14日間は船内に残り、健康状態に問題がなければ下船してもらうことにしています。

厚生労働省は、下船した人たちについて、自宅などで通常の生活を送ってもらうとしたうえで、2週間は健康状態を毎日チェックして不要不急の外出を控え、せきや発熱などの症状が出た場合、マスクを着用して学校や会社を休むことなどを求めています。

一方、乗員についてもウイルス検査を行ったうえでクルーズ船の運航会社と協議し、希望者を下船させるなどの対応を検討するということです。

官房長官「濃厚接触者は国が用意した施設へ」

菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、集団感染が確認されたクルーズ船の現状について「感染者の濃厚接触者や乗員の合計1000人程度が船に残っている。濃厚接触者については、乗客の下船終了後に国が用意した施設に移動してもらい、健康観察期間を過ごしていただく」と述べました。

一方、乗員の対応については「まずは乗客の下船を円滑にするべく対応しているが、乗員についても乗客と同様の健康観察を行うことを基本に対応している」と述べました。