東京パラ ボッチャのテスト大会 観客入れず開催へ 感染対策で

東京パラ ボッチャのテスト大会 観客入れず開催へ 感染対策で
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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今月28日から都内で行われる東京パラリンピックのボッチャのテスト大会が観客を入れない形で行われることになりました。東京オリンピック、パラリンピックのテスト大会に新型コロナウイルスの影響が及ぶのは初めてです。
東京パラリンピックの運営面の課題を確認するボッチャのテスト大会は、今月28日から3日間、本番の会場となる東京・江東区の有明体操競技場で行われます。

日本障がい者スポーツ協会は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国際大会としての開催を見合わせ、一部の日本選手だけが参加して観客を入れない形で行われることになりました。

パラリンピックを目指すボッチャの選手の多くは脳性まひや筋ジストロフィーなど重い障害があるため感染のリスクが通常より高く、感染した場合の影響の大きさも考慮したということです。

大会には当初、10の国と地域が参加する予定でしたが、これまでに韓国と香港、それにスロバキアが参加の見合わせを表明していました。

東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会によりますと、テスト大会では車いすの選手の移動ルートの確認や機材のチェックなどが行われるということです。

新型コロナウイルスの感染拡大で、東京オリンピック・パラリンピックのテスト大会に影響が及ぶのは初めてです。

今後のテスト大会は

東京オリンピック・パラリンピックの今後のテスト大会は、運営面の課題を確認するため、それぞれの本番の競技会場を使い、来月から5月にかけて集中的に行われることになっています。

来月は、国際大会としての開催を見合わせ、観客を入れない形でテストとしてのみ行われることになったボッチャのほか、6日から8日にスポーツクライミング、12日から15日に車いすラグビーのテスト大会が予定されています。

さらに5月にかけて、体操や自転車のトラック、水泳の飛び込みや陸上などでテスト大会が予定され、合わせて19のテスト大会が控えています。

このうちスポーツクライミングのテスト大会は、もともと観客を入れずに国内の選手だけが参加して行われるため、組織委員会は予定どおり実施するとしています。

組織委員会は、その後のテスト大会についてもIOCやIPC、競技団体などと連携したうえで、現時点では実施する方向だとしています。