クルーズ船の乗客下船 チャーター機 相次いで日本たつ

クルーズ船の乗客下船 チャーター機 相次いで日本たつ
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で船内に残っていた乗客の下船が始まる中、20日、オーストラリアや香港のチャーター機が相次いで日本をたちました。
横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、船内に残っている乗客・乗員のうち、ウイルス検査の結果が陰性で症状が見られない人は19日から順次、下船していて、海外の国や地域では、自国民などを帰還させるため日本にチャーター機を派遣する動きが相次いでいます。

このうち200人以上が乗船していたオーストラリアは、羽田空港にチャーター機1機を派遣し、下船した人たちを乗せて20日午前1時すぎに日本をたちました。

チャーター機にはおよそ180人が乗っているとみられ、オーストラリア北部のダーウィンに到着したあと、ウイルスに感染していないことが確認されるまで、2週間、隔離されるということです。

また、このチャーター機には、ニュージーランド人も乗っていてダーウィン到着後に再び検査を受けてからニュージーランドに向かいます。

一方、香港のチャーター機も午前5時前、羽田空港を出発しました。下船した香港からの乗客が乗っているとみられます。

このほか、早ければ20日にもカナダとイスラエルも日本から帰国させる予定で、イタリアも軍用機を日本に派遣したと発表しています。

イタリア政府 日本に向け軍用機派遣

イタリアのディマイオ外相は19日夜、「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していたイタリア人を帰国させるため日本に向けて軍用機を派遣したことを明らかにしました。

軍用機は日本時間の20日午前3時すぎに首都ローマの空港を飛び立ち、20日夕方に日本に到着するとみられます。

イタリア政府によりますと、30人のイタリア人のほかドイツやフランスなどヨーロッパ各国の市民30人近くの、合わせておよそ60人を乗せて21日にイタリアに帰国する予定だということです。

このうちイタリア人については帰国後、2週間、軍の施設で隔離される見通しです。