北朝鮮の中央報告大会 初めて開催されず 韓国の統一相

北朝鮮の中央報告大会 初めて開催されず 韓国の統一相
韓国のキム・ヨンチョル(金錬鉄)統一相は18日、国会の外交統一委員会で、新型コロナウイルスの影響で、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の父、キム・ジョンイル(金正日)総書記の誕生日に合わせて毎年行われていた中央報告大会が、初めて開催されなかったと明らかにしました。
北朝鮮の報道を分析しているラヂオプレスによりますと、この中央報告大会は1995年から毎年、キム総書記の誕生日の前日にあたる2月15日に開催されてきたということです。

また韓国のキム統一相は、新型コロナウイルスへの対応で南北の協力が必要だというのが韓国政府の原則的な立場だとしたうえで、韓国や北朝鮮の状況を見ながら、民間団体とも協力して対応していく考えを示しました。

さらに北朝鮮が入国した旅行者を調査したところ、およそ140人に高熱の症状がありましたが、いずれも陰性だったため、北朝鮮側がWHO=世界保健機関に対して、その事実を発表するよう求めたことを明らかにし、北朝鮮が新型コロナウイルスへの対応に神経をとがらせている様子がうかがえます。