クルーズ船 「陰性の人 あす~21日ごろ下船」加藤厚労相

クルーズ船 「陰性の人 あす~21日ごろ下船」加藤厚労相
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新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船について、加藤厚生労働大臣は、すべての乗客を対象としたウイルス検査の結果が19日までには判明し、陰性の人は、19日から今月21日ごろにかけて、順次、下船してもらうという見通しを示しました。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」には、17日時点で、およそ3200人の乗客・乗員がとどまっていて、政府は、乗客全員を対象にウイルス検査を行い、陰性の人は、14日間の健康観察期間が終了する19日から、下船させる方針です。

これについて、加藤厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で、すべての乗客の、のどの粘液の採取を17日までに終え、現在、検査機関で分析を行っており、19日までには、結果が判明すると説明しました。

そのうえで、「皆さんが早く帰りたいという気持ちを持っているので、スムーズに自宅まで帰れる状況をつくりたい。段取りは、あすから下船がスタートし、20日、21日ぐらいの幅の中で下船してもらうことを想定している」と述べ、検査で陰性の人は、健康状態に問題がなければ、19日から今月21日ごろにかけて、順次、下船してもらうという見通しを示しました。

一方、加藤大臣は、乗客・乗員を長期間、船内にとどめた対応が適切だったかと問われたのに対し「正確に言うと、留めておいたのではなく、検疫をしていた。国内に上陸を求められていたので、必要な手続きをとっていた。それがすべてだ」と述べました。

官房長官「クルーズ船対応は適切だった」

菅官房長官は、集団感染が発生したクルーズ船、「ダイヤモンド・プリンセス」に対する日本政府の対応は適切だったと強調し、記者団から、海外から批判が出ていると指摘されたのに対し、「アメリカは当初謝意を表明していたのではないか。現にアメリカ人の中には、船に残った人もたくさんいる」と述べ、問題はなかったという認識を重ねて示しました。