「船の環境で感染の確実な防止困難」WHO指摘 日本に助言も

「船の環境で感染の確実な防止困難」WHO指摘 日本に助言も
横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの感染が相次いでいることについて、WHO=世界保健機関は「船の環境では感染を確実に防止するのは難しい」としたうえで、今後も日本の当局などと連携して助言も行っていきたいという考えを示しました。
「ダイヤモンド・プリンセス」では17日、新たに99人の感染が明らかになり、これまでで合わせて454人の感染が確認されたことになります。

これについてWHOの担当者は17日、スイスのジュネーブで開いた記者会見で「船の環境では確実に感染を防止するのは極めて難しい」と指摘しました。

そのうえで、「船内の人たちを守るためのベストの方策は何か、日本の当局やクルーズ船の医療担当者と密接に連携して探っている」と述べ、日本側と連携して必要な助言も行っていきたいという考えを示しました。

また、中国から報告される新たな感染者の数が減ってきていることについて、WHOのテドロス事務局長は「この減少傾向が続くかどうか、判断するのはまだ早すぎる。すべてのシナリオを検討中だ」と述べ、あらゆる可能性を念頭に警戒を緩めず対策を続けることが必要だと訴えました。