廃炉作業で使う防護服など 調達遅れのおそれ 代用品に 福島

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、福島第一原子力発電所の廃炉作業で使う防護服などの装備品の調達に今後遅れが出るおそれがあるとして、東京電力は18日から代用品を使うなどの対応をとるとしています。
東京電力によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、廃炉作業で使う装備品の一部は中国の国内での製造や物流が滞るなどして、今後、調達に遅れが出るおそれがあるということです。

このため、作業に支障が出ないよう代用品を使うなどの対応をとるとしています。

放射性物質を含んだ汚れがつきにくい防護服は来月の1か月間、同じ機能を持ち在庫に余裕がある専用の作業服に切り替えます。

4月以降は別のメーカーのものを確保するということです。

線量計を入れる透明の胸ポケットが付いたチョッキは今月27日で在庫がなくなるおそれがあり、これまですべて廃棄していましたが、汚れや破損がないものは再使用することにしました。

また、水を扱う作業で着用する防水スーツは17日から市販されている雨具の上下で代用します。

東京電力は「今回の措置は一時的なもので、安定的に供給される状態になれば元に戻したい」としています。