開院前病院でクルーズ船乗客ら受け入れへ 最大200人ほど 愛知

開院前病院でクルーズ船乗客ら受け入れへ 最大200人ほど 愛知
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船の乗客らについて、病院を運営する愛知県の法人は開院前の医療センターで、今後、感染が確認され症状が出ていない人を対象に受け入れる方針を固めました。
横浜港に停泊しているクルーズ船、ダイヤモンド・プリンセスでは、新型コロナウイルスの感染が連日、確認されています。

こうした中、愛知県豊明市の藤田学園は、厚生労働省からの要請を受け、ことし4月1日に開院する岡崎市の「藤田医科大学岡崎医療センター」で、このクルーズ船から下船する乗員・乗客を受け入れる方針を固めました。

対象となるのは、ウイルス検査で陽性となったものの症状が出ていない人で、最大で200人ほどです。

病院は開院前で医療行為ができないため受け入れ後は、国の支援を受けながら医師や看護師が健康相談にのったり、食事を提供したりするということで、早ければ18日にも受け入れられるよう準備を整えています。
藤田医科大学病院の湯澤由紀夫病院長は、NHKの取材に対して、「ウイルスに感染していてもご自身の免疫力で発症しない方も多いかもしれないが、受け入れ先の岡崎医療センターには専門の医者を常駐させるなど可能なかなり安心できる環境を整えた。しっかりと見守っていきたい」と話しています。