畳や布団すべて廃棄…帰国者滞在のホテルで消毒始まる 千葉

畳や布団すべて廃棄…帰国者滞在のホテルで消毒始まる 千葉
先月、中国の湖北省武漢からチャーター機の第1便で帰国した人たちが滞在した千葉県勝浦市のホテルで、消毒が始まりました。ホテルは来月1日の営業再開を目指すことにしています。
先月29日、中国の武漢からチャーター機の第1便で帰国し、千葉県勝浦市のホテルに滞在していた人のうち176人はウイルス検査の結果いずれも陰性と確認され、今月13日までに全員が帰宅しました。

ホテルでは、21日にかけて消毒が行われることになり、16日は国の委託を受けた日本ペストコントロール協会の担当者が、すでに消毒を済ませた部屋を使いながら手順などを報道機関に公開しました。

滞在中に感染が判明した人が一時、使っていたという想定の部屋では、担当者が防護服やゴーグル、二重の手袋などをつけたうえで消毒液を使って拭き取りなどを行っていました。畳や布団などはすべて廃棄して交換するということです。

また、陰性だった人が滞在した部屋では、マスクや手袋をしたうえで通常の服装で同様の作業を行うということです。

ホテルは、来月1日の営業再開を目指すということで、内閣官房の山口英樹内閣審議官は、「通常どおりの営業を行えるよう国の責任でしっかり取り組みたい」と話していました。

日本ペストコントロール協会の茂手木眞司理事は、「全館にわたって消毒を施すことで衛生面での安全を確保できる。安心してホテルを利用してほしい」と話していました。