新型ウイルス感染 死亡の女性 症状が出る前に娘と面会

13日、新型コロナウイルスに感染した人としては、国内で初めて死亡が確認された神奈川県の80代の女性は、症状が出る前に娘と会っていたことが県の調査で分かりました。女性の娘は同じく感染が確認された都内のタクシー運転手の妻で、県は感染経路などの特定を進めています。
神奈川県によりますと、県内に住む80代の女性は先月22日からけん怠感が出始め、今月1日に肺炎と診断されて医療機関に入院したあと、13日死亡しました。

海外への渡航歴がないことなどから、当初、新型コロナウイルスへの感染の疑いは持たれず、ウイルス検査は亡くなる前日に実施され、死亡したあとに感染が確認されました。

県のその後の調査で、女性は1人暮らしで、症状が出る前日の先月21日に県内で娘と会っていたということです。

女性の娘は13日感染が確認された都内のタクシー運転手の妻で、面会に運転手が同席したかどうかは分かっていないということです。

また女性はけん怠感を覚えてから亡くなるまでに3つの医療機関にかかっていて、最後に入院した際は個室で過ごしていたということです。

県は、女性と義理の息子のタクシー運転手がいずれも感染していることから、都とも連携して感染経路の特定を進めるとともに、女性と濃厚接触した人の洗い出しを急ぐことにしています。