クルーズ船の新型コロナウイルス感染患者 福島県内で受け入れ

クルーズ船の新型コロナウイルス感染患者 福島県内で受け入れ
横浜港に停泊しているクルーズ船に乗船している人のうち、新型コロナウイルスの感染が確認された2人の患者について、福島県は14日、県内の医療機関が受け入れたことを明らかにしました。
これは14日夜、福島県が記者会見を開いて明らかにしました。

厚生労働省によりますと、横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに乗員・乗客合わせて218人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、医療機関に搬送されています。

福島県によりますと13日、厚生労働省から要請があり、クルーズ船の乗船者のうち感染が確認された患者2人が14日午後、県内の感染症指定医療機関に救急車で搬送され、入院したということです。県は患者の性別や年齢、それに症状などを明らかにしていません。

受け入れた医療機関についても明らかにしていませんが、気圧を低くして室内の空気が外に出ないようにする「陰圧室」を使うなど、感染の広がりを防ぐ対策をとっているとしています。

厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された患者の受け入れは、東北では初めてだということです。

福島県地域医療課の三浦爾課長は「患者を受け入れた病院での感染防止については万全の体制を取っている。県民は通常の感染症対策と同じで手洗いとせきエチケットを徹底してほしい」と話しています。