和歌山県 感染確認の医師務める病院の入院患者ら150人余検査へ

和歌山県 感染確認の医師務める病院の入院患者ら150人余検査へ
和歌山県内の病院に勤務する50代の男性医師と、一時入院していた70代の男性が新型コロナウイルスに感染していたことを受けて、和歌山県は肺炎の症状が出ている同じ病院の男性医師など2人について検査を急ぐとともに、ほかの医師や150人以上いる入院患者の検査も順次、行うことにしています。
和歌山県湯浅町の済生会有田病院では勤務している50代の男性の外科医と、一時入院していた70代の農家の男性が、新型コロナウイルスに感染していることが明らかになりました。

2人は現在、別の病院に入院していますが、このうち70代の男性は症状が重く、十分聞き取りができる状態ではないということです。

70代の男性について、和歌山県の仁坂知事は「入院したのは男性医師が自宅療養を始めてからで、病院内で感染が広がったとは考えにくい」と説明し、感染の経緯を調べることにしています。

済生会有田病院では、この2人以外にいずれも和歌山県に住む50代の男性医師と受診歴がある60代の男性に肺炎の症状が出ていて、県は2人が感染していないか、検査を急いでいます。

さらに受診者の中で、いったんは検査で陰性となった70代の女性についても改めて検査することにしています。

県によりますと、済生会有田病院には14日午後2時半の時点で、入院患者が158人いて、医師とともに順次、検査を行う方針です。

このほか感染が確認された医師が、今月10日から入院している別の病院で、治療にあたった医師や看護師など3人について、県は濃厚に接触していた可能性があるとして検査を進めています。