やめて!マスクのポイ捨て

やめて!マスクのポイ捨て
「あっ、捨てている」
新型コロナウイルスの感染拡大で急激に需要が高まっているマスク。一方で、使ったあとのポイ捨てが目立っています。それ、危険もあるんですよ!
(ネットワーク報道部記者 宮脇麻樹 大窪奈緒子 斉藤直哉)

その実態は

「インフルエンザに加えコロナウイルスの影響もあり、使い捨てマスクのポイ捨てが激増/今朝だけで25枚回収しましたが、まだまだありました」
大分市に住む50代の男性が今月6日にSNSに投稿した内容です。
男性は8年前からほぼ毎日、地元で約15キロを歩いてゴミ拾いを行っていて、この時期はインフルエンザの流行などで路上に捨てられているマスクが多いといいます。

ポイ捨ては2倍に

ことしは新型コロナウイルスが話題になって以降、捨てられているマスクが急増していて、例年に比べて2倍ほどに増えているといいます。
大分市の男性
「道路や道ばたに使用済みのマスクがたくさん捨てられていて、こんな意識の低さでいいのかと残念に思ってしまいます」
新型コロナウイルスの影響でマスクが品薄になっている陰で、いま路上などに捨てられるマスクが目立っています。

ツイッターでは問題視する投稿が相次いでいます。
飲食店の従業員と見られる人からは、使用済みのマスクを利用客はテーブルに放置したまま帰らないでほしいという声があったほか、都内の駅のトイレでマスクが無造作に捨てられているのを見つけ、戸惑ったという人もいました。

実際に探してみると…

実際に14日私たちは東京・原宿周辺を歩いてみました。
1キロ余りを20分かけて歩いただけでもアスファルトの上や道路脇の植え込みに合わせて3枚のマスクが落ちているのが見つかりました。

感染のリスクに

あちこちで見られるマスクのポイ捨て。
感染症が専門の医師で富山大学感染予防医学講座の山本善裕教授は「ポイ捨てをする人がいるということに驚きを感じる」としたうえで、その危険性を指摘します。
「いったん使用したマスクは、ウイルスをふくめた微生物などが付着しています。そのため使用済みマスクがそのまま捨てられると処理をする清掃業者の人などがウイルスに感染してしまうリスクがあり危険です。感染拡大を予防するためにも絶対にやめてほしい」

安全にマスクを捨てるには

マスクを捨てる際のポイント
▼最も汚染されるマスクの外側を触らないように、ひもの部分を持ってゴミ箱に捨てること
▼その際はできるだけふたつきのゴミ箱に捨てること

▼またポリエチレン製などの袋に入れてから捨てるなど、汚れた部分が処理する人に触れないよう工夫すること
山本善裕教授
「適切な手洗いやマスクの使用で感染症にならないよう個人が工夫するだけでなく、感染を広げないためにも、マスクのポイ捨てをしない、不特定多数の人と手拭きタオルを共有しないなど社会全体で感染症予防のルールを守っていくことが必要です」

過剰にマスクに頼らない

需要が急増しているがゆえに問題も目立つようになっている使い捨てのマスク。
品薄感が続く中、厚生労働省などは12日、「マスクについてのお願い」というポスターを作成しました。
かぜや感染症の疑いがある人に使ってもらうことが何より重要として、次のように呼びかけています。
1 マスクは買い占めなくても大丈夫

2 使い捨てマスクがないときは代用品を使おう

3 こまめな手洗いなどの基本も大事
厚生労働省に聞くと、「マスクが品薄で買えず、不安を感じている人も多いので何かできないかとポスターを作成しました」とのこと。

呼びかけの根拠をさらに聞くと、マスクがなくても感染を広げないためのいわゆる「咳エチケット」としては、タオルなど口をふさぐことができるものなら一定の効果があり、手作りのマスクもOKだとしているほか、マスクよりも手洗いが予防効果があることをあげています。

その一方で、マスク不足を解消するために国内では増産に加え、一部、輸入品も入ることなどから来週以降は毎週1億枚以上は供給できるということです。

それでも健康な人が不安にかられてマスクを買い占めたのでは、本当に必要な人に届きにくくなるという状況は変わりません。

ポイ捨ては言語道断ですが、正しく買い、正しく使い、正しく捨てることが大事ですね。