米との協定破棄 フィリピン政府内からも懸念の声

米との協定破棄 フィリピン政府内からも懸念の声
ドゥテルテ大統領の指示により、フィリピン政府がアメリカとの同盟関係に関わる協定の破棄を通告したことについて、中国をけん制するために続けてきたアメリカ軍との合同軍事演習も停止することになると、フィリピン政府内から懸念の声も上がっています。
フィリピンのドゥテルテ大統領は、苛烈な麻薬捜査を主導していた側近の上院議員がアメリカへの入国を拒否されたことなどに反発し、今月11日、外務省に指示してアメリカとの同盟関係に関わる協定を破棄することを通告しました。

両国は、南シナ海への海洋進出を続ける中国をけん制するために、フィリピン国内で合同軍事演習を続けていて、この協定はフィリピンに派遣されるアメリカ軍の法的な地位の根拠となっていました。

これについて、フィリピン国防省は、「協定が失効すれば軍事演習も停止することになってしまう」と声明を出すなど、政府内では懸念の声も上がっています。

12日、アメリカのトランプ大統領が、フィリピン政府による協定の破棄について「お金の節約になる」などと発言したことでドゥテルテ大統領が一層反発を強める可能性があり、今後、両国の同盟関係がさらに揺らいでいくおそれも出ています。