新型ウイルス 中国のバレンタイン商戦に大きな影響

新型ウイルス 中国のバレンタイン商戦に大きな影響
2月14日は、バレンタインデーです。中国でも、この日は恋人に贈り物をしたり一緒にレストランで食事したりする習慣が広がっていますが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、こうしたバレンタイン商戦にも大きな影響が出ています。
中国でも、都市部を中心に、例年この時期はバレンタインデー商戦で盛り上がります。

しかし、ことしは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外出を控える人が増えていて、売り上げに大きな影響が出ているということです。

このうち上海のフランス料理レストランでは、例年は予約が殺到し、バレンタインデーの特別メニューの準備で大忙しだということですが、ことしの予約はほぼゼロだということです。

ここ3週間は、収入がほとんどない一方、賃料や従業員には給料を支払う必要があり、これまでに日本円で最大1000万円余りの損失が出たと見積もっています。
また北京の花屋でも、例年は6人体制でプレゼント用の花束の準備に取りかかるということですが、ことしは店長が1人で配達用の花束を準備しています。

注文が大幅に減ったうえ、コロナウイルスの拡大により配達員が不足しているためだということです。

花屋の店長は「早くコロナウイルスの流行が終わってくれるよう祈っています」と話していました。