新型ウイルス 日本語学校で中国からの留学生への対応を協議

新型ウイルス 日本語学校で中国からの留学生への対応を協議
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、日本政府が中国の一部地域に滞在歴のある外国人などの入国を拒否する措置をとる中、日本語学校の経営者らが都内で緊急の会合を開き、中国からの留学生への対応などについて協議しました。
13日、都内で開かれた緊急会合には日本語学校の経営者ら12人が出席し、新型コロナウイルスの対応について協議しました。

はじめに出席者からは在校生について、旧正月の期間中に中国に一時帰国した生徒や中国から家族や友人が訪れた生徒に対して、ウイルスへの感染がないことが確認できるまで、自宅で2週間、待機させるなどの現在の対応が報告されました。

また日本政府が入国を拒否している湖北省と浙江省以外から、ことし4月に入学を予定している生徒について、出席者からは新型コロナウイルスの影響で入国拒否の地域がさらに広がれば、入学できなくなる生徒が増えるのでは、といった不安の声が聞かれました。
会合を呼びかけた、都内で日本語学校を経営する新井時賛さんは「日本で学びたい生徒の思いに応えるためにも、関係機関とも連携を取りながら、受け入れ態勢をつくっていきたい」と話していました。

留学生への在留認定4万3954件が中国本土から

出入国在留管理庁によりますと、今月10日現在、国内には803校の日本語学校があり、おととし日本語学校や大学などで学ぶ留学生へ在留を認定した件数は12万9864件で、このうちおよそ3分の1にあたる4万3954件が中国本土からの留学生だということです。