中国の新車販売 19か月連続のマイナス

中国の新車販売 19か月連続のマイナス
中国の先月の新車の販売台数は去年の同じ月に比べて18%減少し、19か月連続のマイナスとなりました。業界団体は新型コロナウイルスの感染拡大で短期的には販売台数がさらに落ち込むとともに、生産面でも影響は避けられないとしています。
自動車メーカーなどで作る中国自動車工業協会の発表によりますと、中国国内の先月の新車の販売台数は194万1000台と去年の同じ月に比べて18%減少し、19か月連続のマイナスとなりました。

協会によりますと、ことしの1月は旧正月の「春節」と重なり平日が5日少なかったことが主な原因だということで、中国で感染が拡大する新型コロナウイルスの影響はほとんどなかったとしています。

一方で、感染拡大によって消費者の所得が減少したり購買意欲が低下したりして、今後、中国国内の新車市場は短期的に非常に大きな打撃を受けるだけでなく、中国からの輸出の遅れなども生じるおそれがある、としています。

また新型コロナウイルスによる生産面の影響について、協会は中国に183か所ある完成車の組み立て工場のうち、今月12日の時点で操業を再開したのは全体の3分の1程度の59か所にとどまっていることを明らかにしました。

さらに部品のサプライチェーンについても混乱は避けられないとして、新型コロナウイルスの感染拡大に警戒を強めています。