日産 去年4~12月 営業利益82%減 欧米での販売落ち込みで

日産 去年4~12月 営業利益82%減 欧米での販売落ち込みで
日産自動車が13日発表した去年12月までの9か月間の決算は本業のもうけを示す営業利益が前の年より82%少ない543億円と、大幅な減益でした。主力のアメリカやヨーロッパ市場で販売が大きく落ち込んだためです。

あわせてことし3月までの1年間の業績見通しも下方修正し、営業利益はこれまでの予想より650億円少ない850億円になると見込んでいます。

中国からの部品調達停滞で生産調整へ

日産自動車の内田誠社長は中国で感染が拡大している新型コロナウイルスの影響について、「生産台数や収益への影響は現時点では控えたいが、2月半ば以降まで中国で生産ができていない状況を考慮するとそれなりの影響がある」と述べました。

そのうえで中国からの部品の調達が滞っていることから、「日産自動車九州」の工場と「日産車体」の神奈川県と福岡県の工場で一時的に生産を停止するなど生産調整を行うことを明らかにしました。