首相のやじに野党反発 予算委開かれず 来週集中審議へ

首相のやじに野党反発 予算委開かれず 来週集中審議へ
衆議院予算委員会で、安倍総理大臣がやじを飛ばしたことに、野党側は反発し、13日予定されていた予算委員会は開かれず、来週、集中審議を行い、安倍総理大臣にやじについて発言を求めることになりました。
新年度予算案を審議している衆議院予算委員会で、12日、立憲民主党の議員の質問が終わったあと、安倍総理大臣は「意味のない質問だ」とやじを飛ばしました。

これに対し、野党側は、謝罪と撤回を求め、今後の審議に応じられないと反発し、13日午前9時から始まる予定だった予算委員会は、開かれませんでした。
自民党の森山国会対策委員長は、立憲民主党の安住国会対策委員長と会談し、「やじは遺憾だ」として、政府側に「慎む」と述べさせることを提案しましたが、安住氏は、安倍総理大臣自身による謝罪や撤回を求め、折り合いませんでした。

このため、野党側は、立憲民主党など4党の幹事長と書記局長らが会談し、与党側から誠意ある回答がなければ、安倍総理大臣に対して、懲罰動議を提出する方針を決めました。

これを受けて、森山氏は、再び安住氏と会談し、来週17日に、予算委員会で集中審議を行い、冒頭、安倍総理大臣にやじについて発言を求めることを提案し、合意しました。

そして野党側は、懲罰動議の提出を見送り、午後1時から予定されていた衆議院本会議は、30分遅れて開かれました。

自民 森山国対委員長「政治空白を作ってはいけない」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し、「来週17日に集中審議を行い、冒頭、安倍総理大臣から発言をいただく。安倍総理大臣も不規則発言については遺憾なことだったと思っていると思う」と述べました。

そのうえで「総理大臣への懲罰動議は、あまり前例がなく重いものだと思っており、よく配慮いただきたい。新型コロナウイルスへの対応があり、政治空白を作ってはいけない。その後の日本の経済状況を考える時、新年度予算案は極めて大事で安住氏も理解いただいていると思う」と述べました。

立憲 福山幹事長 首相発言は「看過できない」

立憲民主党の福山幹事長は記者団に対し、「今回のやじをはじめとする、安倍総理大臣の数々の発言は議会制民主主義を冒とくするもので、議員として懲罰に値する。行政府の長としても看過できない」と述べました。

公明 北側副代表「挑発に乗らず冷静に」

公明党の北側副代表は記者会見で、衆議院予算委員会で安倍総理大臣がやじを飛ばしたことについて「お互いに節度を持って発言してもらいたい。政府側には挑発に乗らずに冷静に対応してほしい」と述べました。

共産 志位委員長「謝罪と撤回が必要」

共産党の志位委員長は記者会見で「総理大臣は国会の求めに応じて答弁することが義務づけられており、その立場にあるにもかかわらず一方的に質問内容を否定するのは議会制民主主義を否定するものだ。口汚いヤジを飛ばすこと自体、総理大臣の資格がない。きちんとした謝罪と撤回が必要だ」と述べました。