チャーター機第1便帰国者 改めてウイルス検査を実施

チャーター機第1便帰国者 改めてウイルス検査を実施
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先月、中国の湖北省 武漢からチャーター機の第1便で帰国し、国が手配したホテルなどに滞在している人たちは、11日改めてウイルス検査を受けています。感染が確認されなければ、12日以降、帰宅できる見通しです。
新型コロナウイルスの感染が拡大している中国の湖北省 武漢からは、先月29日、政府が用意したチャーター機の第1便で日本人206人が帰国しました。

このうち、帰国した日に行われたウイルス検査で感染が確認されず、発熱などの症状も見られなかった人たちの多くは、千葉県にあるホテルや埼玉県にある国の宿泊施設に滞在しています。

厚生労働省は、WHO=世界保健機関が示したウイルスの潜伏期間が最長で12.5日となっていることから、潜伏期間がすぎた11日、宿泊施設に滞在している全員を対象に改めてウイルス検査を行っています。感染が確認されなければ、第1便で帰国した人たちは12日以降、帰宅できる見通しです。

また第2便以降で帰国した人たちも同じように順次、検査を受けたうえで、宿泊施設を出ることになっています。

ホテルの各部屋を回って検査

先月、チャーター機の第1便で帰国し、千葉県のホテルに滞在している人たちのウイルス検査が始まり、感染していないことが確認された場合、12日以降帰宅できる見通しです。

先月29日、新型コロナウイルスの感染が拡大している中国の武漢からチャーター機の第1便で帰国した人のうち176人は、千葉県勝浦市のホテルに滞在しています。

WHO=世界保健機関が示すウイルスの潜伏期間を踏まえて、厚生労働省がホテルへの滞在を12.5日としていたことから、13日目に当たる11日午前、国立感染症研究所などがウイルス検査を始めました。

国によりますと、医師や看護師などのスタッフがそれぞれの部屋を回ってのどの奥から粘膜を採取したり採血を行ったりしたあと、国立感染症研究所や千葉県衛生研究所に検体を輸送するということです。

検査でウイルスに感染していないことが確認された場合、ホテルに滞在している人たちは12日以降、帰宅できる見通しで、国はバスを準備して対応に当たることにしています。

内閣官房の山口英樹内閣審議官は、「ようやく帰宅に向けて具体的な日程を示せる段階になった。スムーズに帰宅できるような態勢を整えたい」と話していました。