WHO緊急会合 台湾からの参加認める異例の対応

WHO緊急会合 台湾からの参加認める異例の対応
WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスをめぐって今週スイスで開く緊急会合に、台湾からの専門家の参加を認めることを明らかにしました。台湾は民進党政権に交代して以降、中国の反対でWHOの年次総会への参加が認められておらず、異例の対応となります。
WHOは今月11日から2日間の日程で、新型コロナウイルスの治療法やワクチンの開発などについて協議する緊急の会合をスイスのジュネーブにある本部で開くことにしています。

WHOの担当者は今月8日の記者会見で、会合には世界各地の専門家およそ400人が参加し、台湾からの参加も認めることを明らかにしました。

中国を含め感染が広がっている国や地域からは電話やインターネットを通じて参加するということで、台湾の専門家もこうした方法で参加するということです。

台湾は独立志向が強いとされる民進党政権に交代して以降、中国の反対でWHOの年次総会へのオブザーバー参加が認められておらず、WHOとしては異例の対応となります。

新型コロナウイルスに対する国際的な連携が課題となる中、今月6日に開かれたWHOの執行理事会でも、日本を含む各国から台湾当局との情報共有を進めるべきだという意見が相次いでいました。