新型ウイルス 集団感染のクルーズ船 新たに数十人の検査進める

新型ウイルス 集団感染のクルーズ船 新たに数十人の検査進める
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船で、厚生労働省は新たに数十人の乗員や乗客についてウイルス検査を進めるとともに、体調不良を訴えている人を医療機関に搬送することにしています。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、乗客と乗員およそ3700人のうち、日本人28人を含む合わせて64人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

クルーズ船は8日に一度港から沖合に離れましたが、9日午前8時半ごろに再び横浜港の大黒ふ頭に接岸し、災害派遣医療チーム=DMATの医師などが船内に入りました。

現在、船内に残っている乗員と乗客は合わせて3640人で、厚生労働省はこのうち新たに数十人から検体を採取してウイルス検査を進めています。

このほか複数の人が体調不良を訴えているということで、9日にも医療機関に搬送することにしています。

また持病の薬など必要な医薬品が不足しているという乗客の声を受けて、厚生労働省は緊急性があると判断したおよそ500人分の薬を運び込むことにしています。

厚生労働省は船内に残っている人に対して、原則として今月5日からの14日間は客室などで待機することを求めていて、今後も体調が悪くなった人については順次、検査を実施する方針です。