京都の観光名所 嵐山で感染防止対策を強化

京都の観光名所 嵐山で感染防止対策を強化
京都市で主に中国からの観光客を接客していた男性など、新型コロナウイルスへの感染の確認が相次ぐ中で、京都の観光名所、嵐山の商店街では、マスクの着用や手洗いの徹底など対策を強化しています。
京都市右京区の嵐山は桂川にかかる渡月橋などの景観が人気の観光地です。

100店舗が加盟する嵐山商店街は先月29日に、アルコール消毒の設置、従業員のマスクの着用や手洗いとうがいの徹底など、対策を強化するよう全店舗に通達を出したということです。

一方、中国を中心に感染が拡大していることを受けて、嵐山を訪れる観光バスは予約のキャンセルが相次いでいて、例年に比べて観光客が減少するなど影響が広がっています。

商店街の土産物店の中には今月に入ってからの売り上げが、去年に比べておよそ3割ほど減っている店舗も出ているということです。

マスクをつけて観光していた愛知県の親子は「毎年のように京都に来ていて、いつもは歩きにくいほどの人混みですが、きょうはすいすい歩けてしまいます」と話していました。

嵐山商店街の細川政裕会長は「インバウンドが来る前の10年前の嵐山に戻ったような感じがします。これから桜のシーズンになるので、その前になんとか収束してほしい」と話していました。