中国で新たに3887人の患者 医療体制の拡充課題に 新型肺炎

中国で新たに3887人の患者 医療体制の拡充課題に 新型肺炎
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国では新たに65人が死亡し、死者の数は合わせて490人になりました。状況が最も深刻な湖北省武漢では、突貫工事で建設された専門病院の運用が始まりましたが、本格的な患者の受け入れは進んでおらず、依然として医療体制の拡充が大きな課題となっています。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は5日、新型コロナウイルスに感染した肺炎の患者の数が新たに3887人増えて、2万4324人となったと発表しました。

また、死亡した人も湖北省で65人増えて合わせて490人となり、500人に迫っています。

感染状況が最も深刻な武漢では、1000人の患者の受け入れが可能な専門病院が4日から運用を始めました。しかし、病院の副院長は4日夜、国営の中国中央テレビのインタビューに対し、病院の施設がまだ十分ではなく、これまでに受け入れたのは症状が軽い患者45人にとどまっているとしたうえで、本格的な患者の受け入れにはまだ数日かかることを明らかにしました。

武漢では、突貫工事で建設されている2つ目の病院も5日完成し、6日から運用が始まる予定になっているほか、市内にある体育館や会議場など11か所を臨時の病院に転用する準備が進められています。

しかし、湖北省では4日一日だけで新たに感染が確認された人が3000人以上増えていて、急増する患者に対応する医療体制の拡充が依然として大きな課題となっています。