ソニー 業績見通し上方修正 新型肺炎に警戒感も

ソニー 業績見通し上方修正 新型肺炎に警戒感も
ソニーは、スマートフォン向けの画像センサーの販売が好調なことなどから、今年度1年間の業績見通しを上向きに修正しました。しかし、感染が拡大する新型のコロナウイルスの状況次第では、大きな影響が出かねないとして警戒感を示しました。
ソニーは、今年度1年間の業績見通しを上向きに修正し、去年10月時点の予想と比べて、売り上げが1000億円多い8兆5000億円、最終的な利益が500億円多い、5900億円になる見込みだと発表しました。

これはスマートフォンのカメラに使われる画像センサーの販売が、好調なことが主な要因です。

ただ、記者会見した十時裕樹CFOは「新型のコロナウイルスの感染拡大を大変憂慮している。今後の事態の進展によっては、今回の上方修正を打ち消す規模の影響が出る可能性も否定できない」と述べて、先行きに警戒感を示しました。

ソニーは中国の江蘇省や広東省、それに上海に4つの生産拠点があり、テレビやビデオカメラなどを生産していて、これらの工場は今月9日までは操業を休止することを決めています。

十時CFOは「サプライチェーン全体の再稼働の状況によって、製品の供給に問題が生じる可能性もある」として、情報の収集に努める考えを示しました。