新型肺炎 「影響長引けば 中国域外での生産も検討」シャープ

新型肺炎 「影響長引けば 中国域外での生産も検討」シャープ
新型のコロナウイルスの感染が拡大していることについて、シャープの野村勝明副社長は4日の記者会見で、影響が長引けば生産を中国からほかの地域に移すことを検討する考えを示しました。
シャープは中国・上海に空気清浄機などの白物家電を生産する工場を持ち、今月9日までは休業する方針を決めています。

4日の決算発表の記者会見で野村副社長は「影響が長引けば中国域外での生産も検討したい」と述べ、ほかの地域に生産を移すことも検討する考えを示しました。

そのうえで「中国での生産の割合は大きく、この先の正常化に向けて中国当局の動向や部材の調達状況についてチェックしている」と述べました。

一方、シャープの去年12月までの9か月間の決算は、中国でテレビの販売が落ち込んだことなどから、売り上げが前の年の同じ時期に比べて0.9%少ない1兆7555億円、最終的な利益は前の年の同じ時期より16.9%少ない524億円でした。

会社は、電子部品の需要の回復が遅れていることなどを理由に、今年度1年間の売り上げの見通しを下方修正し、これまでの予想より2000億円少ない2兆4500億円としました。