新型肺炎 ウイルス検査の対象拡大 武漢渡航歴ない人など感染で

新型肺炎 ウイルス検査の対象拡大 武漢渡航歴ない人など感染で
新型コロナウイルスの検査対象から外れた人から相次いで感染が確認されたことなどから、厚生労働省は対象を拡大する方針を固め、4日にも自治体や医療機関などに通知する方針です。
これまで厚生労働省は新型コロナウイルスへの感染の疑いがある人を
▽37度5分以上の発熱かつ肺炎の症状があり、
▽発症からさかのぼって2週間以内に、武漢市に渡航歴があるか、発熱と呼吸器症状のある武漢市の人と接触歴がある人、と定義し、報告やウイルス検査などの対象としています。

しかし国内で、
▽武漢市への渡航歴がなかったり、
▽患者との接触歴が明確に確認できなかったりする人の、感染が相次いだことから、厚生労働省は対象を広げることを検討していました。

その結果、対象者について、
▼37度5分以上の発熱と呼吸器症状があることとし、肺炎の症状を条件から外しました。
さらに、
▼渡航歴については湖北省全体に広げ、
▼接触歴は湖北省に滞在歴のある人と濃厚接触をした人まで含めることにしました。

これに当てはまる人が受診した場合、医療機関は保健所に報告し、ウイルス検査を行います。

そして患者と確認されれば、都道府県知事は本人に入院を勧告し、強制的に入院させることができるほか、一定期間、仕事を休むよう指示できます。

厚生労働省は4日にも新しい基準について自治体や医療機関などに通知する方針です。