中国の人民元 ドルに対し値下がり 感染拡大の影響懸念

中国の人民元 ドルに対し値下がり 感染拡大の影響懸念
新型のコロナウイルスの感染拡大が中国経済に与える影響への懸念から、中国の通貨 人民元はドルに対し値下がりし、1ドル=7人民元台の元安ドル高水準となっています。
3日の上海の外国為替市場は、人民元がドルに対し値下がりし、午前中、人民元は1ドル=7人民元台になりました。

1ドル=7人民元台となるのは去年12月27日以来のことです。

中国の中央銀行、中国人民銀行が3日朝発表した取り引きの目安となる基準値で、ドルに対する人民元の基準値が旧正月の連休前よりも0.54%下がり、1ドル=6.9249人民元となったことも人民元安の要因になっています。

市場関係者は「上海の株式市場での値下がりが外国為替相場にも影響している。ただ、中国人民銀行は大幅な元安ドル高は望んでいないとみられ、この先、人民元がどんどん安くなるとは考えにくい」と話しています。