中国新型肺炎の死者304人 患者数1万4380人に

中国新型肺炎の死者304人 患者数1万4380人に
新型のコロナウイルスの感染拡大が続く中国の保健当局は、感染して死亡した人が、最も深刻な湖北省で新たに45人増えて304人となったと発表し、今回の感染拡大に伴う死者は300人を超えました。また、患者の数も2590人増えて1万4380人となりました。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は2日、新型のコロナウイルスに感染して死亡した人の数が、1日の発表から新たに湖北省で45人増えて、304人になったと発表しました。

また、患者の数は、2590人増えて1万4380人となり、中国だけで1万4000人を超えました。

このうち症状の重い人は2110人に上っています。

このほか、中国以外では、これまでに26の国と地域で170人の感染者が確認されています。

患者の数が9000人を超えて感染拡大が最も深刻な湖北省では症状の重い患者がおよそ1100人、重体の患者もおよそ440人と、重症の患者も増え続けていて、感染拡大の防止とともに医療体制の拡充が喫緊の課題となっています。

中国政府は、軍の輸送機を動員して医療物資を運んでいるほか、湖北省の武漢では、突貫工事で建設が進められている、肺炎の患者を専門に治療する2つの病院のうちの1つが2日、完成する予定ですが、湖北省では依然、患者の急増に医療体制が追いつかない状態が続いています。

湖北省政府 「春節連休」今月13日までさらに延長

中国では2日、旧正月の「春節」に合わせた大型連休が終わりますが、新型のコロナウイルスの感染拡大が最も深刻な湖北省の地元政府は、人が集まる機会を減らして感染の拡大を抑え込むため、大型連休の期間を今月13日までさらに延長することを決めました。

対象には、湖北省に帰省している人たちも含まれるということです。

中国では、春節に合わせて先月24日から30日までの1週間を連休としていましたが、新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて、2日まで連休が延長されていました。