武漢からの帰国者 相部屋解消へ一部が国税庁の宿舎に

武漢からの帰国者 相部屋解消へ一部が国税庁の宿舎に
新型のコロナウイルスの感染の拡大を受けて、武漢からチャーター便で帰国し都内の施設などに滞在する人の一部について、国は相部屋などの問題を解消するため埼玉県和光市にある国税庁の宿舎に移ってもらい、引き続き経過を観察することになりました。
内閣官房によりますと、新型のコロナウイルスの感染が拡大したことを受けて、武漢から帰国しその後の検査で症状が見られなかった人は千葉県勝浦市のホテルや東京 府中市の警察大学校などに合わせておよそ500人が滞在しています。

このうち200人余りについて相部屋や共用の風呂などの問題を解消するため、埼玉県和光市にある国税庁の宿舎に移ってもらい引き続き経過を観察することになり、1日、専用のバスで移動しました。

移転先の宿舎はいずれも個室で、風呂やトイレがそれぞれの部屋に備わっているということです。

勝浦市のホテルから9人移動

先月29日、武漢からチャーター機で帰国した人のうち180人余りが滞在する千葉県勝浦市のホテルは人数分の部屋がなく、20人余りが相部屋で生活していました。

これを解消するため、1日午後、相部屋で生活する人のうち移動を希望した9人が、ホテルからバスに乗って埼玉県和光市にある宿舎に移動しました。

国は今後も希望に応じて移転先の調整を進めるとともに、ホテルに滞在する人の生活環境の改善を図っていきたいとしています。