新型肺炎 中国の患者 1万人を突破 死者は259人に

新型肺炎 中国の患者 1万人を突破 死者は259人に
中国では新型のコロナウイルスに感染した人が1万人を超え、死亡した人は259人に上っています。中国では2日で旧正月の「春節」に合わせた大型連休が終わることから帰省先から都市部に戻るUターンが本格化していて、各地では感染拡大を防ぐため厳戒態勢が敷かれています。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が新たに2102人増え、1万1791人になったと発表しました。

死亡した人の数も46人増え、259人に上っているということです。

一方、感染が疑われる人は1万7988人いるとしています。

こうした中、中国では2日で旧正月の「春節」に合わせた大型連休が終わるため帰省先などから都市部に戻るUターンが本格化していて、人の移動に伴う感染の拡大が懸念されています。

国営の中国中央テレビは高速道路の入り口で当局が24時間態勢でドライバーなど一人一人に体温検査を行っている様子や、医療従事者が詳しく状況について聞き取りを行っていることなどを伝えています。

また、鉄道の駅でも体温検査が徹底して行われていて、近くには簡易の診察所が設けられ、防護服に身を包んだ医療従事者が待機している様子を伝えていて、各地では感染拡大を防ぐため厳戒態勢が敷かれています。

中国以外の26の国と地域で158人

中国以外で新型のコロナウイルスに感染した人が確認された国と地域は26に、感染者は合わせて158人に上っています。

中国以外の国と地域でこれまでに確認された感染者の数は
▽タイで19人
▽日本で17人
▽シンガポールで16人
▽香港で13人
▽韓国で12人
▽台湾とオーストラリアでそれぞれ10人
▽マレーシアで8人
▽アメリカとドイツ、マカオでそれぞれ7人
▽フランスとベトナムでそれぞれ6人
▽UAEで4人
▽カナダ、イタリア、イギリスそれにロシアでそれぞれ2人
▽ネパール、カンボジア、スリランカ、フィンランド、インド、フィリピン、スウェーデン、スペインでそれぞれ1人となっています。

韓国の感染者 日本に滞在し別の感染者と接触

韓国の保健福祉省は1日午前、新たに1人の感染が確認されたと発表し、韓国国内の感染者は合わせて12人になりました。

新たに感染が確認されたのは観光ガイドの40代の中国人男性で、今月19日に韓国に入国したということです。

保健福祉省によりますと、この男性は韓国を訪れる前に日本に滞在し、日本で確認されている別の感染者と接触していたということですが、武漢への渡航歴があったのかどうかなどこれ以前の行動は明らかになっていません。

一方、ソウルでは1日午前、武漢やその周辺に滞在していた韓国人およそ330人を乗せた2便目のチャーター機が到着し、韓国政府は帰国した人たちをおよそ2週間、施設に隔離して経過を観察するということです。