新型肺炎 新たに3人 1人はバス運転手から感染の可能性も

新型肺炎 新たに3人 1人はバス運転手から感染の可能性も
新型コロナウイルスへの感染が確認されたバス運転手と、同じツアーに同行していた、千葉県の女性ガイドなど3人が31日、ウイルスに感染していたことがわかりました。このうち、ガイドの女性は、最近、海外への渡航はなく、武漢から来た人との接触も無かったとみられ、厚生労働省は、バスの運転手から感染した可能性があるとみて調べています。
厚生労働省によりますと、新たに感染が確認された3人のうち、千葉県に住む外国籍の20代の女性ガイドは、今月17日から22日まで、中国・遼寧省大連から来た中国人旅行客が参加するツアーに同行していました。

このツアーでは、3日前に新型コロナウイルスへの感染が確認された奈良県の60代の男性運転手が、バスを運転していました。

女性は、今月20日ごろから、せきや鼻水の症状が出て、30日、男性運転手との接触歴があったため、ウイルス検査を受け、31日、感染が確認されました。

女性は、せきなどを発症する少なくとも2週間前は、海外の渡航歴はなく、武漢から来た人との接触もなかったとみられ、厚生労働省は、男性運転手からウイルスが感染した可能性があるとみて調べています。

ウイルスの感染者で、武漢への渡航歴や武漢から来た人との接触が明らかになっていない人は、初めてです。

また、政府が用意したチャーター機の第2便で30日、武漢から帰国した30代と50代の日本人男性2人も、ウイルスへの感染が確認されました。

2人は、帰国した際には発熱などの症状は見られませんでしたが、念のため、東京 新宿区の病院でウイルス検査を受けていました。チャーター機の帰国者で、感染が確認されたのは5人目で、症状の無い人の感染が確認されたのは4人目です。

国内で、新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、17人となりました。

厚生労働省は、国内では現在、流行が認められている状況ではなく、かぜやインフルエンザ対策と同様に、手洗いやせきエチケットなどの感染症対策に努めてほしいと呼びかけています。