新型肺炎 感染者の詳細な行動内容も公表へ 東京都

新型肺炎 感染者の詳細な行動内容も公表へ 東京都
東京都は31日夜、新型コロナウイルスに関する対策本部の会合を開き、ウイルスに対する都民の不安の解消につなげるため、今後、感染者が利用した空港などの入国経路や滞在場所などの情報を公表することを決めました。
中国の武漢を中心に感染が拡大する新型コロナウイルスをめぐって、現在、国は感染者の情報について、年代や性別、住んでいる都道府県のほか、病状や経過、武漢への渡航歴などを公表していますが、詳しい行動内容は公表していません。

こうした中、東京都は31日夜、「新型コロナウイルス感染症対策本部」の会合を開き、都として感染者の行動内容をどこまで公表するかについて協議しました。

その結果、都として、利用した空港などの感染者の入国経路や、入国後の都内と都外の滞在日、また、必要に応じて移動手段も公表することを決めました。

ただ、公表する内容については、濃厚接触があったかどうかなど、感染拡大の危険性を考慮して、個別に検討して判断するということで、今後の感染者の発生状況を踏まえて適宜、見直しも行うとしています。
会議で小池知事は「都民の不安を少しでも解消して、安全・安心につながるよう、個人のプライバシーの保護や風評被害の発生の防止などに十分配慮しながら、今後しっかりと取り組んでいきたい」と述べました。