三越伊勢丹ホールディングス 業績見通し下方修正 新型肺炎影響

三越伊勢丹ホールディングス 業績見通し下方修正 新型肺炎影響
大手デパートの三越伊勢丹ホールディングスは、新型のコロナウイルスの感染が拡大している影響で、春節期間中の売り上げが減少しました。そのうえで当面、中国人客の減少が続くと見込まれることなどから、ことし3月までの1年間の業績見通しを下方修正しました。
三越伊勢丹ホールディングスでは、旧正月 春節の連休期間に合わせた1月24日から30日までの外国人旅行者向けの売り上げが、去年の春節に比べて数%減少しました。

これは中国政府が海外への団体旅行などを中止した影響で、東京 銀座の旗艦店など、首都圏の店舗を中心に中国人客が減少したことによるものです。

会社では、今後も当分の間は中国人客の減少が続くと見込んでいることや、消費税率の引き上げなどにより、売り上げが振るわないことから、ことし3月までの1年間の業績見通しを引き下げました。

最終的な利益がこれまでの予想の140億円から、半分の70億円に減るとしています。
三越伊勢丹ホールディングスの金原章執行役員は「インバウンドの売り上げだけでなく、日本の方も不要不急の外出を控えるようになれば、さらに影響が大きくなることも懸念される。早く終息することを願っている」と話しています。