ANA 中国路線 2月の予約は4割~5割減 去年比

ANA 中国路線 2月の予約は4割~5割減 去年比
新型のコロナウイルスの感染拡大の影響で、大手航空会社のANAホールディングスは、来月の中国路線の予約状況が、去年の同じ月と比べて4割から5割、減少していることを明らかにしました。
ANAは、感染の拡大を受けて3月1日までの欠航を決めている武漢線を除いて、北京や上海など中国本土と日本を結ぶ路線を現在、1日23往復、運航しています。

会社によりますと、これらの路線の来月の予約状況は、中国から日本に向かう便で去年の同じ月と比べて5割減少していて、日本から中国に向かう便も4割減少しているということです。

海外の航空会社の間では、武漢以外の中国路線についても欠航を決める動きが出ています。

これに対して、ANAホールディングスの福澤一郎取締役は、30日行われた決算にともなう記者会見で「現在は武漢線以外の欠航は考えていないが、事態の推移を冷静に見極める必要がある」と述べて、感染の広がりや航空当局の対応などを見極めながら、中国路線の運航を決めるという考えを示しました。

また、業績への影響についても感染の広がりなどを慎重に見ながら、精査すると説明しました。