新型肺炎 京セラ 中国の従業員2万人にマスク送付へ

新型肺炎 京セラ 中国の従業員2万人にマスク送付へ
京セラは、新型のコロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、中国にいるおよそ2万人の従業員に向けて、マスクを送るなどの対応を検討していることを明らかにしました。
これは、京セラの谷本秀夫社長が、30日に開いた決算にともなう記者会見で明らかにしたものです。

京セラは、上海を含めた中国全土におよそ2万人の従業員がいます。

谷本社長は発熱などの症状がみられる人はいないとしたうえで、「現地ではマスクが足りていないと聞いている。マスクをはじめ必要な物資を送るなどの支援を行っていきたい」と述べました。

また、上海市当局の要請に基づき、来月3日に予定していた上海市内の工場と営業拠点の業務再開を10日に延期することをすでに決めています。

業績に及ぼす影響について谷本社長は「現地の生産量は落ちると思われるが、サプライチェーンで中国に依存しているものは少ないため、直近で大きな影響が出ることは想定していない」と述べました。

ただ、ことし3月までの1年間の決算については、米中の貿易摩擦を背景に中国などの景気が減速し部品の需要が低迷しているとして、最終利益の見通しは去年10月の発表時点より80億円減少し、1170億円に下方修正しました。