株価終値 去年11月以来の2万3000円割れ 新型肺炎の影響で

株価終値 去年11月以来の2万3000円割れ 新型肺炎の影響で
30日の東京株式市場、日経平均株価は400円以上値下がりし、およそ3か月ぶりに2万3000円を下回りました。新型のコロナウイルスの感染拡大が続く中、世界経済の先行きへの警戒感が強まったためです。
30日の東京株式市場は、午後に入って一段と売り注文が膨らんでほぼ全面安の展開となり、日経平均株価は一時480円以上、値下がりました。

その後、下落幅はいくぶん縮小し、▽日経平均株価の30日の終値は、29日の終値より401円65銭安い、2万2977円75銭でした。

終値が2万3000円を下回ったのは、去年11月以来、およそ3か月ぶりです。

▽東証株価指数=トピックスは、25.18下がって1674.77。
▽1日の出来高は13億6771万株でした。

市場関係者は「新型のコロナウイルスの感染拡大が続く中、日本企業の生産への影響が長引くのではないかという見方が広がった。また台湾の株式市場も現地の半導体メーカーの業績に感染拡大の影響が及ぶといった懸念が広がって大幅に値下がりしたため、東京市場でも買い注文を控える投資家が増えた。WHO=世界保健機関が感染拡大を『緊急事態』と判断するかどうか注視している投資家が多い」と話しています。