武漢からの第2便で帰国の日本人 発熱などの症状 26人が入院

武漢からの第2便で帰国の日本人 発熱などの症状 26人が入院
中国の湖北省武漢での新型のコロナウイルスの感染の拡大を受けて、現地からの帰国を希望する日本人を乗せたチャーター機の第2便が30日朝、羽田空港に到着しました。このうち発熱などの症状がある26人が入院しました。
中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、政府が手配したチャーター機の第2便は30日午前8時50分ごろ羽田空港に到着しました。

第2便には現地から210人が乗ったということで、帰国した人たちは入国手続きなどを済ませたあと、到着時に発熱などの症状がある人13人が救急車で都内の専用の施設がある別の病院に搬送され入院しました。

また発熱などの症状が無い人は政府が用意したバスで順次、東京・新宿区にある国立国際医療研究センターに移動し、一般の患者とは離れた場所でウイルス検査を受けました。

その結果、さらに13人が入院したということで第2便で帰国した人のうち現時点で合わせて26人が入院したことになりました。

そのほかの人は、97人が東京・北区にある財務省の研修施設に、87人が府中市にある警察大学校に移動しました。

厚生労働省はチャーター機で帰国した人についてウイルス検査の結果が陰性となった場合も今後、症状が現れる可能性が否定できないことなどから引き続き最大2週間、政府が確保した宿泊施設に滞在するよう求めていくことにしています。

13人を4つの病院に搬送

関係者によりますと、30日、中国 湖北省武漢からチャーター機で帰国した人のうち、羽田空港から救急車で医療機関に搬送された13人の搬送先は、感染症治療のための専用の施設がある駒込病院、墨東病院、荏原病院、豊島病院の合わせて4つの病院です。

第3便「鋭意調整中」官房副長官

西村官房副長官は30日の記者会見で、帰国を希望する日本人を乗せるためのチャーター機の第3便について「いま、中国当局と鋭意調整中だ。できるだけ速やかに帰国できるよう、あらゆる調整を重ねている」と述べました。

「陰性でも最大2週間 施設に滞在を」厚労相

加藤厚生労働大臣は、30日に開かれた新型コロナウイルスへの対策を話し合う厚生労働省の会議で、武漢市から帰国した日本人について、検査の結果が陰性の場合も、今後症状が現れる可能性が否定できないことなどから引き続き最大限2週間、政府が確保した宿泊施設に滞在するよう求めていることを明らかにしました。