新型肺炎 ガイドの女性はバス乗務の際に感染か

新型肺炎 ガイドの女性はバス乗務の際に感染か
新型のコロナウイルスに感染していることが29日確認された大阪市に住む女性は、中国 武漢からのツアー客を乗せたバスのガイドとして乗務していた際に感染した可能性が高いと見られています。一方で大阪府は29日夜の会見で、女性がマスクを着用するなどしていたとして、不特定多数が感染した可能性は極めて低いという認識を示しました。
厚生労働省や大阪府によりますと、感染が確認された女性は、すでに感染が確認されている奈良県のバス運転手の男性とともに、今月12日から中国の武漢から来たツアー客が乗るバスにガイドとして乗務していました。

ツアーは17日に終わり、体調に異常はありませんでしたが、その後、中国 河南省からの別のツアーにガイドとして乗務中の20日、発熱が見られ都内の医療機関を受診したということです。

発熱は21日も続き、都内の別の医療機関を受診し、乗務を続けましたが、22日、体調不良のためガイドを交代して新幹線と公共交通機関を使って大阪市内の自宅に戻ったということです。

そして、23日になっても症状が改善しないため大阪府内の医療機関を受診し、肺炎の兆候が見られたことから入院して検査を受けたところ、29日夜、新型のコロナウイルスに感染していたことが確認されました。

女性はこの1か月間、海外に渡航しておらず、大阪府などは中国 武漢からの客を乗せたバスツアー中に、感染した可能性が高いとみています。

一方、大阪府は29日夜、開いた記者会見で、女性が発熱した20日以降、マスクを着用し、大阪市内に帰宅した22日以降は、医療機関を除いて不要な外出をしていないと説明しているとして、不特定多数が感染した可能性は極めて低いという認識を示しました。