新型肺炎 WHO 専門家による緊急委員会 30日に再開催へ

新型肺炎 WHO 専門家による緊急委員会 30日に再開催へ
新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて、WHO=世界保健機関は2回目となる緊急の委員会を30日に開催すると発表しました。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか、改めて対応を協議します。
新型のコロナウイルスの感染の拡大で、中国での患者数は5974人、死亡した人は133人に上り、さらにタイや香港、日本など18の国と地域で91人の感染者が確認されています。

これを受けてWHOは29日、2回目となる専門家の緊急の委員会をスイス・ジュネーブの本部で30日に開催すると発表しました。

前回の委員会は今月22日から2日間、開かれましたが、この時点では中国でのヒトからヒトへの感染が主に家族などのいわゆる濃厚接触者にとどまっていたことや、中国以外でヒトからヒトへの感染が確認されていなかったことから、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にはあたらないと結論づけていました。

その後の感染拡大を受けて、テドロス事務局長は28日に北京で習近平国家主席などと会談し最新の情報を確認していて、今回の委員会ではこうした状況の変化を踏まえて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか改めて対応を協議します。

WHO事務局長「中国以外のヒトヒト感染懸念」

WHOのテドロス事務局長は29日、ジュネーブで記者会見しました。

この中でテドロス事務局長は30日に緊急の委員会を開く理由として「中国国外でもヒトからヒトへの感染が確認されたケースが増えていることを懸念している」と述べ、日本やベトナム、ドイツでヒトからヒトへの感染が確認されたことなどをあげました。

そのうえで「数はまだ比較的少ないが、今後さらに増える可能性がある」として、中国以外の国と地域でのヒトからヒトへの感染が増える可能性があると指摘しました。

そして「現状で『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』を宣言すべきか、専門家の見解を仰ぐため、緊急の委員会を開くことにした」と述べました。

またテドロス事務局長とともに28日に北京を訪問したWHOの健康危機担当のライアン氏は、いまだ新型のコロナウイルスの感染源は確認できておらず、感染のピークは現状では見通せないという見解を示しました。

一方、テドロス事務局長は中国の対応については「問題に対する習近平国家主席の詳細な知識と深い関与に励まされ、感銘を受けた。中国は透明性を持って対応にあたっている」と述べて評価しました。