バスでガイド 大阪の女性 ウイルスに感染 奈良の運転手と同乗

バスでガイド 大阪の女性 ウイルスに感染 奈良の運転手と同乗
今月、中国 湖北省武漢市からのツアー客を乗せたバスにガイドとして乗車した大阪に住む40代の女性が29日、新型のコロナウイルスに感染していることが確認されました。女性は28日に感染が確認された奈良県の男性運転手と同じバスに乗っていました。国内で感染が確認されたのは8人目です。
感染が確認されたのは大阪に住む外国籍の40代の女性です。

女性は、今月12日から17日まで中国 湖北省武漢から来たツアー客が乗るバスにガイドとして乗車していました。

女性は今月20日に発熱し、都内の医療機関を受診して経過観察となり、21日になっても発熱が続いたため、都内の別の医療機関を受診しましたが、この時も異常が見られずに経過観察となりました。

しかし23日になっても症状が改善しないため、大阪府内の医療機関を受診した結果、肺炎の兆候が見られ入院しました。

そして検査の結果、29日、新型のコロナウイルスに感染していたことが確認されました。

女性がガイドを務めた武漢からのツアー客を乗せたバスは、28日、ウイルスへの感染が確認された奈良県に住む60代の男性が運転していたということです。

女性はこの1か月間に海外に渡航したことはなく、厚生労働省は国内でウイルスに感染した可能性が高いとみています。
国内で感染が確認されたのは8人目となります。

厚生労働省は国内では新型コロナウイルスによる肺炎の流行が認められる状況ではないとして、過剰に心配すること無く、インフルエンザなどと同様に、手洗いやせきエチケットなど基本的な感染症対策に努めてほしいと呼びかけています。

男性運転手と濃厚接触は22人

新型のコロナウイルスへの感染が確認された奈良県の男性運転手と同じバスにガイドとして乗っていた大阪に住む女性の感染が確認されたことを受けて、奈良県は29日夜、記者会見を開きました。

この中で県の担当者は「バス運転手の男性と濃厚に接触した人の数は県内に17人、県外に5人の合わせて22人いると認識している。このうち県外の5人のうちの1人が、国内で8例目の感染者だと確認した」と説明しました。

女性は症状が改善

大阪に住む40代の女性が新型のコロナウイルスに感染していることが確認されたことを受けて、大阪府は29日夜、記者会見を開きました。

それによりますと、女性は症状が改善していて、せきのみだということですが経過観察のため入院しているということです。

また女性は、今月12日から17日まで中国 武漢市からのツアー客が乗車するバスにガイドとして同乗していました。

奈良県に住むウイルスへの感染が確認されたバスの運転手の男性と一緒だったということです。

その後、17日から22日まで別のツアーのバスにガイドとして乗車しました。そして20日に発熱し、医療機関を受診したということです。

その後も症状が改善せず、23日に保健所に相談があり、府内の医療機関でCTを受け、肺炎の所見があったため入院しました。

28日に国立感染症研究所へ検体を送り、29日、陽性が判明したということです。