新型肺炎 中国の専門家「感染力比較的強い 警戒が必要」

新型肺炎 中国の専門家「感染力比較的強い 警戒が必要」
中国の専門家チームのトップは「致死率は高くないが、感染力は比較的強い」として警戒が必要だと指摘しました。
中国の保健当局の専門家チームを率いる鍾南山チーム長は、国営メディアの取材に対し、「きのうまでに感染が確認された患者のうち死亡した割合は2.3%で致死率は高くないが、感染力は比較的強い」と述べ、警戒が必要だと指摘しました。

また鍾チーム長はSARSとの違いについて、多くの患者に高熱の症状がなく、初期症状があまり深刻でないことだとしたうえで、特徴的な症状は発熱とけん怠感で、一部で空せきなどが見られるとしています。

また、ある種の野生動物がウイルスを媒介していると考えられ、さまざまな動物の遺伝子検査を進めていることを明らかにしました。

一方、ワクチンの開発には、3か月から4か月、もしくはそれ以上の時間がかかるという見通しを示し、開発を急ぐ考えを強調しました。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は新型のコロナウイルスに感染して死亡した人の数が新たに26人増えて、132人になったと発表しました。また、患者の数は1459人増えて5974人となり、2003年に流行した新型肺炎、「SARS」の中国本土の患者の数を上回りました。