楽天 三木谷社長 送料無料「何がなんでも成功させたい」

楽天 三木谷社長 送料無料「何がなんでも成功させたい」
楽天の三木谷浩史社長は29日、「楽天市場」の一部の出店者が反対している、一定額以上の商品を購入した利用者の送料を無料にする取り組みについて「何がなんでも成功させていきたい」と述べ、予定どおり、ことし3月から始める方針を改めて示しました。
楽天は、これまで出店者の判断に任せていた「楽天市場」の送料について、ことし3月18日から、一部の地域や商品を除いて、1つの店舗で3980円以上の買い物をした場合は無料にする方針を決めています。

これに対して一部の出店者らが加盟する団体は「優越的な立場を利用した一方的な規約の変更で独占禁止法違反にあたる」として、公正取引委員会に調査を求める署名を提出し、公正取引委員会は出店者から事情を聴くなど調査を始めています。

これについて、出店者向けの催しで講演した楽天の三木谷社長は「何が何でも皆さんと一緒に成功させたい」と述べ、予定どおり、ことし3月から取り組みを始める方針を改めて示しました。

そのうえで、出店者の送料の負担を抑えるため、自社の物流網の整備に力を入れていることなどを説明し「アマゾンのようなプレイヤーが出る中、楽天も統一されたプラットフォームでないと対抗できないステージにきている。『これがないとこれ以上の成長は難しい』と理解をいただきたい」と述べ、送料体系の統一に理解を求めました。

送料体系見直しの背景は

楽天が送料体系を見直す背景にはインターネット通販の巨大なライバル、アマゾンの存在があります。

ネット通販の国内の利用者は、調査会社「ニールセン」の去年4月時点の調査では、アマゾンが5004万人、楽天が4804万人で、激しい競争を繰り広げています。

アマゾンは自社が販売する商品と、小売店などが出品する商品を扱っていて、自社が販売する商品は2000円以上購入すると送料が無料になります。月額500円、年間プランで4900円を支払って有料会員になれば送料は無料です。

これに対して楽天は「楽天市場」を利用した際の送料は、これまで出店者の判断に任せていて、利用者に対する会社の調査では、「最終的な支払額が分かりづらい」とか、「送料が理由で購入を断念した」といった声が上がったということです。

このため、送料が無料となる基準を統一し、分かりやすいサービスを目指すと説明しています。

「具体的な判断 出店者に任せる」

今回の送料体系の見直しが行われた場合、これまで送料が無料となる基準を3980円より高くしていた出店者などにとっては送料の負担が増える可能性があります。

これについて楽天は、出店者側の対応として送料の負担も考慮に入れて商品の価格を調整することや、商品の価格を変えずに、販売数を増やして利益を確保する方法などが考えられると説明していて「具体的な判断は出店者に任せる」としています。