米ハーバード大教授 中国政府や大学から報酬 虚偽説明で逮捕

米ハーバード大教授 中国政府や大学から報酬 虚偽説明で逮捕
アメリカの名門、ハーバード大学で化学部の学部長を務める教授が国防総省から研究費を得る一方で、中国政府や中国の大学とも契約を結び報酬を得ていたのに、アメリカ政府に中国との関係を隠していたとして虚偽の説明をした疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、ハーバード大学の化学・化学生物学部の学部長を務め、ナノテクノロジーの権威として知られるチャールズ・リーバー教授です。

アメリカ司法省によりますと、リーバー容疑者は、国防総省やNIH=国立衛生研究所から合わせて1800万ドルを超える資金を得て、軍事関連などの研究を進めていました。

その一方で、中国湖北省の武漢理工大学にナノテクノロジーの共同研究所を設置し、毎月5万ドルの給与と年間15万ドルの報酬を受け取る契約を少なくとも6年間結んでいたほか、中国政府が外国の優秀な人材を引き抜く、「千人計画」に参加する契約も結んでいたということです。

アメリカでは法律で、政府に対して故意に、虚偽の供述を行った場合、刑事罰の対象になることが定められていて、リーバー容疑者は、アメリカ政府に中国との関係を隠し、虚偽の説明をした疑いで逮捕されました。

アメリカ司法省は、中国政府などがアメリカの大学や研究機関の研究者をねらって、資金とひき換えに最新の技術を不正に入手していると警戒していて取締りを強化しています。

中国人2人の逮捕や訴追も発表

一方、アメリカ司法省は28日、不正に医療や技術の情報を盗もうとした疑いなどで、中国の研究者1人を逮捕、中国軍の女1人を身柄を拘束せずに訴追したと発表しました。

このうち、ボストンの医療機関でガンの研究をしていた29歳の中国人の研究者の男は、去年12月にボストンの空港で北京行きの飛行機に乗る際、不審な液状の小瓶21個を持っていたため調べたところ小瓶にはボストンの医療機関から盗んだDNAなどが入っていることがわかったため逮捕されたということです。

男は、中国に戻って研究を続け、自分の研究成果として発表するつもりだったと供述しているということです。

一方、中国軍の女は現役の将校であることを隠してアメリカの入国ビザを取得したうえでボストンの大学で学びつつ、中国軍の指示を受けて、インターネットなどで集めたアメリカ軍の情報を中国軍に送っていたということで、虚偽の申告やビザの不正取得などの疑いで、訴追されたということです。