新型肺炎 中国駐在の邦人家庭で不安広がる

新型肺炎 中国駐在の邦人家庭で不安広がる
中国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、中国に駐在している日本人の家庭でもウイルスへの感染に不安を抱え、日常生活にも影響が出ています。
このうち、おととしから北京に駐在する神島渉さんの家庭では、3歳の優翔くんと生後8か月の優月くんの息子2人が、ウイルスに感染しないか細心の注意を払っています。

日々、中国での感染状況に加え北京のどの地区で、感染が確認されたかなどの情報をインターネット上で集めるようにしているということです。

また春節の連休中には、北京の公園の縁日のイベントに家族で行く予定でしたが中止となったほか、北京でも感染が相次いで確認され、あまり外を出歩かないようにしているということです。

神島さんは「まさかこんな事態になるとは思っていませんでした。北京では、まだ感染者が60人程度ですが、仮に爆発的に増えて武漢と同じような事態になれば、家族を日本に帰そうと思っています」と話していました。

また妻の優子さんも、子どもたちが外出できずストレスを抱えないか心配しているほか、子どもの予防接種を肺炎の患者も訪れる病院で行わなければならないため見合わせているということです。

また、優翔くんが通う幼稚園も感染の拡大を防ぐため、春節の休みのあとも2週間、休園となりましたが、いつ再開されるか具体的に知らされていないということです。

優子さんは「小さい子どもがいる母親は、急いで帰国している人もいるし、春節の休みで日本に帰った人は、北京に戻らないという話を聞いています。帰国も頭をよぎったりしますが、空港に行って感染することのほうが不安で心が揺れています。一刻も早く収束し、平和な生活に戻ることを希望しています」と話していました。