伊方原発で一時電源喪失 放射性物質漏れはなし

伊方原発で一時電源喪失 放射性物質漏れはなし
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愛媛県伊方町にある伊方原子力発電所で25日、停電するトラブルがありました。非常用の発電機が作動するなどしたため、放射性物質が漏れるなどの影響はありませんでしたが、四国電力は原因が分かるまで定期検査を中断することにしています。
四国電力や愛媛県によりますと、25日午後3時40分ごろ、伊方原発で停電が起きるトラブルがありました。

すぐに非常用の発電機が作動するなどしたため、停電は解消しましたが、廃炉作業が行われている1号機と廃炉が決まっている2号機は3秒程度、定期検査中の3号機は10秒程度電源を喪失したということです。

このトラブルで、核燃料の冷却に問題はなく、放射性物質が漏れるなどの影響はありませんでした。

非常用発電機が作動したのは、記録が残っている平成11年以降初めてだということです。

当時、3号機では外部から電気の供給を受ける2系統の送電線のうち、バックアップ用の系統の安全装置に異常が無いか点検が行われていて、突然、電気が遮断されたということです。

1号機と2号機もこの系統で外部から電気の供給を受けていたため停電につながったということで、四国電力は原因を調べています。

伊方原発では、ことしに入ってから、3号機で核分裂反応を抑える制御棒が誤って引き抜かれるなど重大なトラブルが相次いでいて、事態を重く見た四国電力は、3号機の定期検査を中断することにしています。

原子力規制庁「詳しい報告求める」

今回の伊方原発での電源トラブルについて、原子力規制庁は「四国電力からは作業の中で停電が起きるおそれがあると事前に連絡があった。バックアップの電源も確保されていることなどから、法令による報告対象のトラブルとは判断しない見通しだ。ただし、電源に関わることなので、原因については今後、四国電力から詳しい報告を求めていきたい」などとしています。

四国電力「原因究明に全力」

相次ぐトラブルについて、四国電力原子力本部の渡部浩本部付部長は「みなさまに大変ご心配をおかけし、おわび申し上げます。まずはトラブルの原因究明に全力をあげて参ります」と話しています。