新型肺炎 “初期症状 発熱・せきとは限らない”現地病院が見解

新型肺炎 “初期症状 発熱・せきとは限らない”現地病院が見解
中国で新型のコロナウイルスの感染が広がる中、中国の国営メディアは、患者の初期症状は、肺炎に特有の発熱やせきだけとは限らないという現地の大学病院の見解を伝えています。
国営の新華社通信によりますと、新型のコロナウイルスの感染が最も深刻な、湖北省武漢にある「武漢大学人民病院」が多くの患者を診察した結果、「初期症状が発熱やせきではない患者も多くいた」ということです。

このうち、40代の男性患者は、当初、下痢の症状が3日間続き、発熱や呼吸器系の症状が見られなかったことから消化器内科を受診しました。

医師は問診で、この男性が新型のコロナウイルスの感染者と接触していたことが分かったため、胸部のCT画像を撮ったところ、肺炎のような影を認め、その後のウイルス検査で感染が確認されたということです。

新華社通信は、患者の当初の症状は、肺炎に特有の発熱やせきだけとは限らず、下痢や吐き気、頭痛や全身のだるさなど、消化器系や神経系の症状の場合もあり、早期の診断を難しくしているとして、病院の医師らが注意を呼びかけていると伝えています。